低容量ピル(避妊薬)

低容量ピル

Pill

1999年に日本で認可された低用量ピルは、ホルモン量が以前のピルに比べ少ないため、副作用も少なく安心して使用できるお薬です。毎日一回服用することにより、排卵を抑制し子宮内膜の増殖も抑えます。当院では、副作用のほとんどない安全なピルのみ取り扱っています。他院のピルでトラブルが起きた方でもご相談ください。また、低容量ピルを使用することで下記のような副効果を期待することもできます。


副効果

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  • 月経周期が規則正しくなる
  • 生理痛の緩和
  • 月経量の減少
  • 卵巣嚢腫、子宮外妊娠の減少
  • ニキビや多毛の改善
  • 月経前症候群(生理前の不快な症状)の改善

但し、以下のような方は、使用できないこともありますので、初回には診察や血液検査、乳癌検診、子宮癌検診をお勧めしています。

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  • 35歳以上でヘビースモーカー
  • 乳癌、子宮癌の疑いのある人
  • 重度の肝障害がある人
  • 血液凝固異常のある人

低用量ピルについて

世界の低用量ピルの普及率

ピルは世界で1億人の女性がのんでいる避妊薬です。

よくある勘違い

  • ひどい吐き気や頭痛などはおきません。
  • 服用することで太ることはありません。
  • 将来妊娠しにくくなる事はありません。
  • がんになりやすくなる事はありません。

取り扱いピルと費用

名称 ラベルフィーユ28錠(アンジュ・トリキュラーと同成分)
製薬会社 富士製薬工業株式会社
主成分 レボノルゲストレル、エチニルエストラジオール
作用と効果 卵胞の発育を抑えて排卵を抑制します。また、子宮内膜の肥厚を抑制することによる着床阻害作用や子宮頸管粘液の性状を変化させることによる精子通過阻害作用によって妊娠を防ぎます。通常、避妊の目的で用いられます。
用量・用法
  • 通常、1日1回1錠を毎日一定の時刻に決められた順に従って28日間連続服用します。以上28日間を服用1周期とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず29日目から次の周期の錠剤を服用します後同様に避妊する期間繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。初めて服用する場合は、月経の第1日目から服用します。開始日が月経第1日目から遅れた場合、飲み始めの最初の1週間は他の避妊法を併用してください。
  • 飲み忘れた場合は、飲み忘れが1日であれば(4週目の赤色の錠剤を除く)、気付いた時点で飲み忘れた1錠を直ちに飲み、さらに当日の分も通常通りに飲んでください。すなわちその日は2錠飲むことになります。2日以上連続して飲み忘れた場合は、その時点で飲むのを中止し、次の月経を待って新しいシートから再び飲み始めてください。なお、飲み忘れによって妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を使用してください。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
費用 1シート(28日分)2,000円(税抜)
初診料 3,000円(税抜)
再診料 500円(税抜)


名称 ファボワール錠28(マーベロンと同成分)
製薬会社 富士製薬工業株式会社
主成分 デソゲストレル、エチニルエストラジオール
作用と効果 卵胞の発育を抑えて排卵を抑制します。また、子宮内膜の肥厚を抑制することによる着床阻害作用や子宮頸管粘液の性状を変化させることによる精子通過阻害作用によって妊娠を防ぎます。通常、避妊の目的で用いられます。
用量・用法
  • 月経の第1日目から白色の錠剤を1日1回1錠ずつ毎日一定の時刻に21日間服用し、続けて緑色の錠剤を1日1回1錠ずつ7日間、計28日間連続して服用します。緑色の錠剤を飲み終わった翌日から、月経の有無にかかわらず、引き続き白色の錠剤から服用し始め、以後、同様の方法で、避妊する期間繰り返し服用します。服用開始日が月経第1日目から遅れた場合、飲み始めの最初の1週間は他の避妊法を併用してください。
  • 飲み忘れた場合は、白色の錠剤の飲み忘れが1日であれば、気付いた時点で飲み忘れた1錠を直ちに飲み、さらに当日の分も通常どおりに飲んでください。すなわちその日は2錠飲むことになります。2日以上連続して白い錠剤を飲み忘れた場合は、その時点で飲むのを中止し、次の月経を待って新しいシートから再び飲み始めてください。なお、飲み忘れによって妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を使用してください。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
費用 1シート(28日分)2,000円(税抜)
初診料 3,000円(税抜)
再診料 500円(税抜)

※ルナベル配合錠、フリウエル配合錠、ヤーズ配合錠などは、保険診療で取り扱いしております。

主なリスク・副作用

吐き気や胃の不快感:
ピルを摂取した直後や空腹時に起こることがあります。通常、数週間から1か月以内に症状が改善されることが多いです。

乳房の痛み:
乳房が痛むことがあります。定期的に乳がん検診をうけ、ピルを継続することをお勧めします。

頭痛やめまい:
これらの症状は初期のうちに起こることがありますが、通常は数か月以内に軽減されます。

月経周期の変化:
ピル中止直後は、月経周期が変化することがあります。周期が安定するまでに数か月かかることがあります。